正方形で、メーカーとしての安定、高い品質の均一性、全事業で統一された製品への理念を表現。シザーの断面を四角の中に入れることで、刃物メーカーのアイデンティティーを表しています。
断面の内側の微妙なカーブは手仕事のこだわりを意味し、シザーの断面を四つ重ねた中心には、正方形が存在し、製品クオリティにこだわりぬく精神を込めたものとなっています。
2000年に、当時60年の歴史を持っていた手造りシザー工場を引き継ぎ、株式会社内海 大阪工場として操業を開始しました。80余年もの間、一貫して手造りのシザーをつくり続けています。
私たちUTSUMIは、1987年に、理容・美容シザーメーカーとして、大阪府摂津市にて創業しました。1991年には、英国デンロイ社(デンマンブランド)とデンマンブランドシザー生産契約を結び、世界のUTSUMIとしての第一歩を踏み出しました。そして、1999年には、米国カリフォルニア州にウツミアメリカを設立。2000年には、当時60年の歴史を持っていた大阪の手造りシザー工場を引き継ぎ、株式会社内海 大阪工場として操業を開始しました。
その後、スキ鋏をヘアスタイル創りに使う「セニングを使おう」キャンペーンを展開し、「カット率」という考え⽅を提案。⼀⽅、シザーにも「スライド率」という考え⽅を提案し、今ではそれぞれシザーやセニングを選ぶ基準となっています。創業以来、世界⼤会やアジアビューティーエキスポにも毎回出展し、お客様の声を製品造りに活かす努⼒を続けています。
現在使われている鋏の多くはステンレス合金鋼が使⽤され、コンピュータ制御のNC研削機によって製造される⽅法が主流となっています。
しかし、以前の製造⽅法は⽇本⼑を鍛える⽅法にも通ずる「着鋼(ちゃっこう)⽕造り」という⽅法で⼀丁⼀丁⽣産されていました。この⽅法だと、ベテラン職⼈⼀⼈あたりで、1⽇に⼀丁⽣産できれば上出来でした。
技術や⼯作機械の進歩で製造⽅法は⼤きく変化しましたが、伝統の「着鋼⽕造り」には理美容鋏の製造に関係する基本が詰まっているとUTSUMIでは考えています。企業の活動には効率も⼤切ですが、先⼈の積み重ねた技術を伝え守るということも忘れてはならないと考え、効率は悪いけれど⼿造りシザーを創業以来80年に渡って造り続けてきました。また、年に1度、8⽉3⽇(鋏の⽇)前後に鋏造りのイベントも⾏っています。
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